興味がわくトランクルーム

私のリフォームが、多少なりとも皆さんに支持されているとすれば、それはそんな”ふつうの暮らし”をしている人たちが多いことの証しだと思います。住む人に合わせたリフォームでないと意味がない日本は「衣・食・住」でいうと、「衣」のほうは世界のどんな1流ブランド品でも手に入り、「食」も世界中のどんな食べ物でも食べられる国になりました。
ところが最後の「住」については、うさぎ小屋々と鄭楡されるように、一番立ち遅れているのではないかと思います。よく皆さんは、家のなかが片づかないことの言い訳に「家が古いから」「収納が少ないから」と、いろいろな理由をつけられます。
割合自由に増改築できる2戸建でもこの有り様ですから、基本構造が決まっているマンションなどの集合住宅では、いくら箱を広くしようとしてもどだい無理な話です。では、どうすればいいのでしょう?
急に家を広くするわけにはいかないならば、自分たちでそれなりの工夫をして、「狭いながらも楽しいわが家」にするしか方法はありません。
テレビに出演して以来、よく皆さんに「あなた自身はどんなところに住んでいらっしゃるの?」と聞かれますが、実は私は、築37年の古い団地に住んでいます。私が人様のお宅ばかりリフォームするようになったため、紺屋の白袴(他人のためばかりに忙しくて、自分のことをする暇がないこと)で、今ではわが家がどのお宅よりも乱雑で片づいていないかもしれません。
狭いし、ホントにすごい状態です。だけど私にとっては、どこよりもくつろげるわが家なのです。

どこの家も住み手にとっては自分の城ですから、家を好きになっていただきたいし、そのお手伝いをするのがリフォームだと考えています。リフォームで何よりも大事なことは、家族に合わせたリフォームをすることです。
テレビを見て「洋風のモダンな感じにしたいわ」とか「落ち着いた和風にしたいわ」と思っても、家族の暮らし方に合っていなければ意味がないのです。たとえば、古い流し台の代わりに新しいシステムキッチンを入れたとしても、料理をするのは同じ人ですから、台所のありようはそう変わるものではありません。
物ではなくて、その物を使う人の考え方も変えないと、私たちがいくらお手伝いに行っても、結局は元に戻ります。ここがポイントです。

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